円高・円安
円高と円安の意味
よく、ニュースなどで「円高」「円安」といった言葉を耳にすることがあると思います。では、それらはどのような意味をもつのでしょうか。
たとえば欲しい商品が10万ドルであったとすると、その際レートが1ドル=120円なら日本円で120万円となります。しかし、これが110円になると110万円となり、商品を10万円分安く購入することが可能となります。すなわち、円の力がドルよりも強くなったので、「円高」というわけです。
反対に1ドル=130円になってしまうと130万円支払わなければ商品を購入することはできません。これは円の力が弱くなったためであり、これが「円安」ということになります。
為替というものは、経済と非常に密接な関係を持っています。これから、日本企業と為替の関係について考えていきましょう。
■円高
日本の製造業の中心は輸出です。そのため、日本は輸出立国と呼ばれています。仮に120円から110円に円高になり、自動車や電機といった日本を代表する輸出企業が1億ドル輸出していたとしましょう。すると円換算で、手取り金額が120億円から110億円に減少したことになります。
円高の影響で輸出しにくい状況になってくると、販売単価をつり上げる企業も出てくることでしょう。その結果、価格競争力はガクンと落ちてしまい、円高によって日本の製造業は大ダメージを受けることになります。
反対に得をするのは、石油や化学などの原材料を輸入で仕入れている素材産業です。1億ドル石油を輸入したとしても、支払う金額は10億円分安くすませることができます。
■円安
円高では輸入中心の企業は得をしましたが、たとえば1ドル=120円から130円と円安になったら、どうなるのでしょうか。
円高時には損をしていた1億ドル輸出していた企業は、円換算で120億円から130億円になり、手取り金額が10億円自動的に増えたことになります。そして、輸入を主とする企業は損をすることになるのです。