移動平均線
重要なのは傾き
移動平均線も、チャートを見る上で重要なものです。移動平均線は、計算期間が長ければ、それだけ短期的な動きに影響されることなく、大局的なトレンドを示します。日足の場合、通常5日線が短期線で21日線が中期線、90日、200日線が長期線というようになります。
「傾き」は移動平均線を見る上で、非常に参考になります。傾きの角度によって勢いなどを感じ取ることができるのです。たとえば、急激な右肩上がりの動きは、相場の買いエネルギーが強いということですし、急激な右肩下がりの動きは売りエネルギーが強いとみることができます。
また、5日線が右肩上がりになっていれば短期的な上昇トレンドで、21日線が右肩下がりになっていれば中期的な下降トレンドと判断することができます。
移動平均線には売買コストという意味もあります。日足が移動平均線の上にあるときは買い方は、大体利益が出ていて、下にあるときは損失が出ていることになります。
そのため、移動平均線から日足が大きく、かい離してくると利食い(ポジションを決済して、利益を確定させる取引)が多く出てきます。下方に大きくかい離していると、売り圧力は控えめになり、突っ込み買い(相場が急落している状況で、買いを手に入れること) を入れる好機が巡ってきていると言えます。
移動平均線には、ゴールデンクロスと呼ばれる売買サインがあります。線を合わせて、相場上昇への転機を表わすものです。上昇しようとする短期的なエネルギーが中長期のエネルギーを超えることで、相場の勢いがよくなると考えます。
一方で、デッドクロス(売りサイン)というものもあります。このようなクロスには、ダマシ(予想とは違った結果になること)もあり、相場の転機を示すシグナルとも言えますので、クロスにも注目しておきたいところです。